ひとりごと

首都圏で教師をしているゆとり世代の独り言。

Become a Superman.

この仕事をしていると、常々追い込まれる。

 

唯の人であってはいけない。

完璧超人、スーパーマンにならなければならない。

 

と。

 

多方面からくる無理難題に押し潰される。

何かあれば揚げ足を取られる。

 

心は常に、背水の陣である。

おまけに四面楚歌という状況に追い込まれることも、珍しくない。

 

周りを頼れ、1人で抱えるなと度々言われるが、

人間不信が根底にある自分にとって、それは無理な話なのである。

 

ならば、やはりなるしかない。

人を越え、全知全能、森羅万象を司る神の領域を目指して。

 

いや、これも当然無理である。所詮は1人の小さな人間に過ぎない。

 

公務員というだけで世間からは蔑まれ、叩かれて、

仕事が増えても給料が増えることはない。

頼みの綱は、一人一人のサービス精神、所謂やり甲斐搾取。

 

今のご時世、そんな仕事を好んで選ぶ人間が、果たしてどのくらいいるのだろうか。

偉い人達が求めるような優秀な人間が、敢えてそのような道を選ぶだろうか。

 

採用試験の倍率低下、採用された人間や現職の人間の質の低下がよくマスコミの飯のネタにされている。

それは現場の責任だろうか。若者たちの責任だろうか。

そもそもはそのような環境に追い込んだ世間やマスコミにも責任はあるはずである。

 

マスコミはいつも失態の責任を取らず、何なら被害者ヅラをする。

それどころか、一部の人間の失態を、さもその職に就く全員が犯した失態であるかのように、無責任に徹底的に叩く。地に撒かれた餌に群がる鳩のように。

それを見た世間は、我々のような叩きやすい人間を、無責任に叩く。アザラシに襲いかかるシャチの群れのように。

それを見て、偉い人達は現場をフォローするでもなく、現場に責任を被せて知らんぷりをする。

 

こんな社会構造が続く限り、この仕事の魅力を伝えるなど出来ないと思う。

何事にもリスクがつきものだが、そのリスクを上回るほどの良さが、魅力に繋がるのだから。

 

今の状況のまま、それでも生きていかなければならないのならば、

やはりなるしかないのか、スーパーマンに。

 

自分に、世の中を動かせるだけの力があれば…。