ひとりごと

首都圏で教師をしているゆとり世代の独り言。

適正

今の仕事が、果たして自分に合っているのか…。

この仕事に就いて10年目になるが、常に悩み続けている。

特に最近、その疑念が強くなってきている。

 

一番の理由は、身を削る思いで懸命に働いているつもりでも、全く報われないことにある。

この仕事は、常に完璧超人であることが求められる。

些細なミスも感情的に叩かれ、マルチタスク要求は日常茶飯事、管理職の機嫌に振り回され、所謂有給休暇は常に次年度持ち越し上限を維持。

かつては完全週休二日制だったが、今はそれも過去の話となっている。

僅かな休みも体力の回復のみで使い果たし、精神のリフレッシュまでには至らない。

近年はクレーマーにも悩まされ、結果自律神経の乱れが慢性的に続いているような状態で日々を過ごす。

何をしても解れない全身の筋肉、月の半分以上を占める腸の不調、何時間寝ても取れない疲労感、温まることのない財布の中身とは切っても切れない中となっている。

 

きっと、他の仕事でも同じような悩みはあるのだと思う。

嫌なら辞めろという人間も多いことだろう。

所詮は他人事、その言葉に責任はなく、好き勝手が言える。

辞めてどうにかなるのなら、とっくにそうしている。

抱えているものがある以上、何の対応策もなく辞めるわけにはいかないのである。

 

このような悩みを打ち明ける相手も居らず、せいぜい月に1回のカウンセリングに通う程度。

 

生きるとは、なんと大変なことなのだろう。

自分は何のために生きているのだろう。

 

そんなことを考える日々でありながらも、生きろと教えなければならない。

これから先もっと大変で辛い思いをするのがわかっていても、生きろと言い続けねばならない。

それが、自分の仕事である。

 

時々、働いている自分が、突然第三者視点で見えることがある、一瞬だが。

そして、働いている自分の姿に違和感を覚える。

とても不思議な感覚である。

 

この先、自分がどのような思いを抱いて働いていくのか…。

それを観察するのも、面白いかもしれない。