もしもの世界
人生には、幾つもの岐路がある。
今の自分は、様々な分岐を中のひとつである。
自分には別の可能性があったんだろうな、という考えに行き着く。
もし、子供の頃からもっと音楽に向き合っていたら、どうなっていたのだろう。
音楽を生業としていたのだろうか。
もし、早々に理系に行くことを諦めていなかったら、どうなっていただろう。
車に関わる仕事をしていたのだろうか。
考えたところで何かあるわけでは無いが、時々考えてしまう。
一番よく考えるのは、自分自身を根本から否定するに近しいことだが…
もし、自分が女だったら、どんな人生を歩んでいたのだろうか、ということである。
正直、女に生まれたかったという思いが強い。
最も、今から女になるという気は一切ない。
男に囲まれているよりも、女に囲まれている方が居心地が良い。
これは、男だからそう思うのは当然、と言われればその通りではある。
しかし、男の多い空間が苦手、という感覚があるのも、また事実である。
男子校出身だが、大学時代も男の多い環境であったが、男に近づかれること自体が苦手という感覚は、歳を追うごとに強くなっている気がする。
…やはり単純に下心的感情の問題なのだろうか。